無風を待つ人の記録

風に流され生きてきた 風が止んでも生きていたい

Drive (2011)

Drive (2011) / Nicholas Winding Refn

昨年のカンヌ映画祭監督賞受賞作品。米国に仕事で行った帰り、帰国便内で鑑賞。日本では3月に公開予定とか。

キャリー・マリガンは「わたしを離さないで」で初めて知って以来気になる人。うまく説明できないけどこういうタイプの女優は貴重な気がする。

キャバレー風のショッキングピンクのアートワークといい絶妙なチープさのエレクトロポップ*1といい、スタイリッシュなようでほんのりけばけばしい独特の雰囲気を醸している。強いて言えばギャスパー・ノエをだいぶマイルドにした感じか。

感情移入は全体的にしづらい。ストーリーはまあベタといえばベタだけど、前述の独特な演出と役者の組み合わせが面白かった。脇役のワルいおっさん共もみんないい味出ている。特にロン・パールマン。個人的にはJ.P.ジュネの「ロストチルドレン」の大男役の印象が強い。もう何やっても濃い役になってしまうことを運命づけられている、好きな部類の顔。

*1:音楽は初期レッチリCaptain Beefheartでドラムを叩いていたこともあるCliff Martinez。スティーヴン・ソダーバーグ作品などでよく楽曲提供している。